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プロセスマイニング
2019.01.15

プロセスマイニングをより理解したい方のために
〜まずチェックしておきたい情報源

プロセスマイニングは、2000年代前半から学術的研究が進められてきました。ビジネスへの応用が本格的に始まったのは2010年代です。

欧米では、商用プロセスマイニングツールの利用企業がすでに1,000社近くに達していると思われ、プロセスマイニングについての関心・理解も進んでいます。一方、日本ではまだ「プロセスマイニング」という言葉さえほとんど認知されていないのが現実です。

当トピックでは、プロセスマイニングをより深く理解したい方のために有益な情報源等をご紹介します。

ProcessMining

さて、プロセスマイニングの学術研究の総本山と言えるのは、オランダの「Eindhoven University of Technology」です。同大でプロセスマイニング研究を率いたコンピュータサイエンティスト、Wil Van der Aalst氏(現RWTH Archen University教授)はプロセスマイニングのゴッドファーザーと呼ばれています。

Wil Van der Aalst、RWTH Archen University教授
“プロセスマイニングのゴッドファーザー”Wil Van der Aalst、RWTH Archen University教授(*当写真は、ご本人の許可を得て掲載しています)

Wil氏には、プロセスマイニングの定番テキストとなっている著作、『Process Mining: Data Science in Action』があります。

『Process Mining: Data Science in Action』

邦訳はありませんが、プロセスマイニングの基盤となっている様々な理論や考え方も網羅されていますので、本格的に学びたい方は英語の練習兼ねて、お読みいただければと思います。

プロセスマイニングは、私たち日本人にとっては耳慣れない「新語」ですが、欧米では2000年代から取り組まれてきただけに、既にプロセスマイニングの明快な定義があり、基本的なアプローチが標準化されています。

すなわち、IEEEのプロセスマイニングタスクフォースが編成され、75名以上の研究者、開発者らの共著として「プロセスマイニング・マニフェスト」が作成済みです。

こちらは、日本語訳のPDF版が公開されており、誰でもダウンロードできます。当資料は、プロセスマイニングを素早く理解するのに役立ちますし、様々な用語の日本語対訳も確認できますので必読です。

プロセスマイニング マニフェスト 日本語版(PDF)

手前味噌ながら、弊社でも「プロセスマイニングサイト」を立ち上げました。

当サイトでは、弊社のプロセスマイニング関連ツール、「myInvenio」、「CICERO」の紹介に加えて、プロセスマイニング導入ガイドのコーナーでは現在、「プロセスマイニングの基本知識」のコンテンツをアップしています。

「プロセスマイニングの基本知識」では、プロセスマイニングの分析対象となる「イベントログデータ」がどのようなものかをわかりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。

今後も、「プロセスマイニングの導入手順」など、有益なコンテンツを随時更新して行きますのでお楽しみに!

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